席札の差し込み文書

このページではいちいちゲスト名を入力する手間が省けるワードの差し込み文書機能を、席札に特化して説明します。手作り席札の作り方なら席札のアイディアのページを!※このページの操作説明はワード2010のものです。

ジッパー席札

差し込み文書の基礎知識

差し込み文書は「席札を手作りしたいけどゲスト名の入力は面倒!招待客リストが使い回せれば楽なのに~」という希望を実現してくれるワードの機能。便利ですよ!

まずは体験を!

差し込み文書機能が簡単に体験できるサンプルデータを作りました。下の2つをダウンロードし、PCの同じフォルダ内に保存してください

ダウンロード
guest.txt
テキスト文書 1.4 KB
ダウンロード
差し込みサンプル.docx
Microsoft Word 55.1 KB

ファイルを開く

ダウンロードした差し込みサンプルというファイルをクリックすると、席札が1つだけ配置された文書が現れます。

データ読み込みの確認メッセージ
ファイルを開く途中でこの画面が出たら「はい」を選択
ファイルのエンコード方法確認
この画面では「OK」を選択
ワードが無事に開けた状態
こういう席札が1つ配置されています

エラーメッセージが出た場合

ダウンロードした差し込みサンプルを開く途中で以下のメッセージが出た場合はデータファイルの検索をクリックし、同時にダウンロードしたguest.txtとリンクさせて下さい

エラーメッセージ
データファイルの検索をクリックし・・
データファイルの選択
ダウンロードしたguest.txtを選択
ファイルのエンコード方法確認
この画面では「OK」を選択

結果のプレビュー

席札に人名が表示されていない場合は、差し込み文書タブにある結果のプレビューを押してください。

結果のプレビューがオフ
結果のプレビューを押す

次のレコード

差し込み文書タブの次のレコードボタンをクリックし、押す度に席札のゲスト名とメッセージが変わる事を確認してください。

次のレコード
ゲスト名とメッセージが変わります

差し込み文書

以上のような動作をするのはワードの文書内に、同時にダウンロードしたguestというファイルへのリンクが貼ってあるためで、この仕組みを差し込み文書と言います

外部データを読み込み
guestファイルからデータを読み込んでいます

完了と差し込み

次は、リンク先のデータをまとめて読み込みます。完了と差し込みボタンをクリックし、ドロップダウンメニューで個々のドキュメントの編集を選びます

個々のドキュメントの編集
個々のドキュメントの編集を選択

新規文書への差し込みというウィンドウが開くのでOKボタンを押すとリンク先のデータが全て読み込まれ、席札が整然とならんだ新規文書が作成されます。

新規文書への差し込み
新規文書への差し込みでOKを選択
席札が並んだ新規文書
席札がズラリと並んだ文書が現れます

つまり席札のひな形が1つあれば、招待客リストとリンクさせて全ゲストの席札が作れるのです。差し込み文書は絶対便利ですよ!

差し込み印刷ならひな形を作るだけ
席札を1つ作るだけで全員分が完成!

テキストボックスの差し込み文書

この章では、席札のアイディアで紹介している貝殻の席札を例に、テキストボックスで作った原稿に対して差し込み文書を行う方法を説明します

貝殻の席札
貝殻の席札

原稿は席札1枚分だけ作ってあればOK!差し込み文書を適用する事で勝手に人数分に増えてくれます

貝殻の席札の原稿
この原稿に差し込み印刷を適用

データベースの書式

ワードとリンクさせるデータベースは、以下2つのルールで作ってあればエクセルやワードなど様々なアプリで作った文書が利用できます

  • データは縦並びにする
  • 先頭にタイトルを付ける
差し込み文書のルール
データは縦に並べます

メモ帳など表機能を持たないアプリでデータベースを用意する場合は各行を改行記号、各列をタブ記号で区切ります

タブ記号
列はタブで区切ります

リンクを貼る

ワード文書とデータベースをリンクさせるには、差し込み文書タブの宛先の選択既存のリストを使用をクリックし、リンクさせたいデータベースを選択します

既存のリストを使用
「既存のリストを使用」をクリックし・・
ファイルを選択
自分が用意したデータベースを選択

データベースがエクセルの場合はファイル選択後、さらにファイルの中のどのシートを選ぶかを聞かれますので、使いたいシート名を選択します

Sheet1を選ぶ
通常はSheet1を選べばOK

差し込みフィールドの配置

データベースをリンクさせたら、次は原稿のどこにデータベースを差し込むかを目印で指示します。目印にはデータベースに付けたタイトルを≪≫で挟んだ文字列を使用し、これを差し込みフィールドと呼びます

差し込みフィールドの仕組み
配置場所を差し込みフィールドで指示

差し込みフィールドを配置するにはまず、配置したい場所を選択した状態で差し込みフィールドの挿入をクリック。さらにドロップダウンメニューで配置するタイトルを選択します

差し込みフィールドの挿入をクリック
ドロップダウンメニューでタイトルを選択
テキストボックスに差し込みフィールドを挿入

貝殻の席札では、2つのテキストボックスにそれぞれゲスト名とメッセージの差し込みフィールドを配置します

2種類の差し込みフィールド
2種類の差し込みフィールドを配置

結果のプレビューを押して、差し込みフィールドが実際のゲスト名やメッセージに変わる事を確認します

結果のプレビューをオン
きちんとリンクしています

全データの読込み

全データを読み込む場合は先に差し込み印刷の開始をクリックし、ドロップダウンメニューで配置方法を選びます。手作り席札の場合は基本的に名簿です←これ重要!

差し込み印刷の開始
差し込み印刷の開始で名簿を選択

完了と読み込みボタンをクリックしてドロップダウンメニューで個々のドキュメントの編集を選び、全データを呼び込みます

全データの呼び込み
完了と差し込みで全データを呼び込みます

データは読み込まれましたが、席札の原稿が重なって配置されています。次の章でこの問題を解決します

差し込みの失敗例
データが重なって配置されました

配置方法の改善

席札の原稿が重なって配置される不具合は、原稿より下に改行記号が来るようにしておくと改善します

席札の下を1行以上空ける
改行記号が文字より下に来るようにすると
新規文書への差し込み成功
きれいに配置されます

これでも改善しない場合はテキストボックスを選択した状態で書式タブの文字列の折り返しをクリックし、ドロップダウンメニューで行内を選びます。そして再度文字列の折り返しをクリックして背面を選び直します

文字列の折り返しで行内を選択
行内を選んで背面に変更する

この「いったん行内を選択」という過程を経る事で配置問題が解決するようです。行内を選ぶと席札のレイアウトが崩れたり改行がおかしくなると思うので、それは背面に戻した後で修正して下さい

行内でレイアウトが狂う
行内はレイアウトが狂います

横並びに配置

貝殻の席札は原稿を縦一列に並べて作りましたが、横に並べても差し込み文書はちゃんと機能します

原稿を横並びに配置
横並びに配置しても・・
横並びに配置した差し込み文書
差し込み文書は正常に機能します

表の差し込み文書

この章では、席札のアイディアで紹介しているクラフトパンチの席札を例に、表で作った原稿に差し込み文書を行う方法を説明します

クラフトパンチの席札r
クラフトパンチの席札

表は1行あればOK!今回は1行2列で作りました。後で差し込み文書を適用すれば表は勝手に増えてくれます

クラフトパンチ席札の原稿
この原稿に差し込み文書を適用します

データベースの書式

クラフトパンチの席札はメッセージを配置しないのでデータベースはシンプル!先頭にタイトルを付け、ゲスト名を縦一列に並べたものをエクセル、ワード、メモ帳などで作成するだけです

データベースの仕様

リンクを貼る

データベースが用意出来たら差し込み文書タブの宛先の選択既存のリストを使用をクリックし、データベースをワードとリンクさせます。リンクの詳細は貝殻の席札での説明を参照下さい

既存のリストを使用
ワードとデータベースをリンクさせます

差し込みフィールドの配置

データベースをリンクさせたら次は原稿に目印を配置して、データベースを表示させる場所を指示します。目印はデータベースに付けたタイトルを≪≫で挟んだ文字列で、差し込みフィールドと言います

差し込みフィールドの配置
配置場所を差し込みフィールドで指示

クラフトパンチの席札では表に配置してあるゲスト名を差し込みフィールドと差し替えます。ゲスト名は2ヵ所に配置されているので、その両方を差し替えて下さい

ゲスト名を差し込みフィールドに差し替え

結果のプレビューを押して、差し込みフィールドが実際のゲスト名に変わるかを確認すると、ゲストの名前が左右とも同じになってしまいました

差し込みフィールドの失敗例
ゲスト名が同じでは困ります

配置してあるのが2つとも同じ差し込みフィールドなので当然の結果ではあるのですが、これはルールを追加する事で解決します

同じ差し込みフィールドを配置
差し込みフィールドが同じなのでゲスト名も同じ

ルールの追加

2つ目の差し込みフィールドの前にカーソルを合わせて差し込み文書タブのルールをクリックし、ドロップダウンメニューでNext Recordを選択すると、2番目の差し込みフィールドに違うゲストが表示されるようになります

ルールを追加

これは2つの差し込みフィールドの間にルールを追加した為です。Next Recordは「以後の差し込みフィールドには次の順番のデータを配置する」というルールです

Next Recordの説明
次のデータを読むルールが差し込まれた

全データの読み込み

全データを読み込む前に差し込み印刷の開始をクリックし、ドロップダウンメニューで配置方法を選びます。手作り席札の場合は基本的に名簿です←これ重要!

名簿を選択
名簿を選択する事をお忘れなく!

完了と読み込みボタンをクリックしてドロップダウンメニューで個々のドキュメントの編集を選び、全データを呼び込めば、表で作る席札が完成です!

個々のドキュメントの編集
データベースの全データを読み込めば・・
席札の原稿が完成
席札完成!お疲れ様です